【デッキ】水単エルドナーシュ

2016.02.29 Monday

2年近く放置してたが、何事もなかったかのように更新再開します。
まずはこないだのクリスタルカップ東京予選で使ったデッキについて(プレーオフで負けて権利は取れず)。

2月のショップ大会PRカード・ちちおやは驚きをもって迎えられた1枚だった。なにせ条件があるとはいえ0コスト9000EX除去付きである。しかも各色に一般兵サーチのバックアップがある現状、少なくともスタンにおいては条件など無いに等しいようなものだ。
ちちおやに限らず、1コストのガラハドや2コストの水竜など、ブースター発売休止後の追加PRカードには条件やデメリットこそあるものの「軽くてでかい」フォワードが多い。3コスト9000ですら重いと感じてしまうようになった今だからこそ、我々は3年前に提唱されていたあの理論を思い出すべきではないだろうか。そう、強豪・novel君による「デッキ内の総CP(理論値)が低ければ強いデッキ論」である。

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【デッキ名:雨雲の腕輪】

■フォワード 22
2 バイキング(2-087C)
3 ロビン
3 水竜
2 アルティミシア(14-102U)
3 ティーダ(PR-096)
1 レナ(3-098S)
2 ブッチャー

3 アディリス
3 ちちおや

■バックアップ 17
3 ウンディーネ
3 メルウィブ
1 青魔道士(10-101C)
2 コルセア(11-107C)
2 白魔導士(14-107C)
2 イブノイル
1 スービエ

3 エルドナーシュ

■モンスター 2
2 シュレディンガー

■召喚獣 9
3 レモラ
3 ファムフリート
3 幻獣王


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このデッキは、フォワードの理論上CPを極力低くすることを意識して組んだ。

例えば、バックアップが3枚(うち1枚メルウィブ、1枚一般兵)と手札が5枚の場があったとする。まずメルウィブからCPを発生させて水竜を出し、メルウィブを手札に戻す。戻したメルウィブをX=1でオーバードライブし、バイキングを出す。一般兵が2体になったのでちちおやを0コストで出す。バイキングをコストにしてティーダを出す。バイキングが離れたので1ドロー。これで手札は2枚。つまり、バックアップを3枚寝かしただけで9000のフォワードが3体並び、ちちおやとティーダで除去もできる…という、極めてコストパフォーマンスの良い動きが可能となる。
それ以外のフォワードも、レナやブッチャーといったおまけを引き連れてくるカードのため理論上CPは低い(この2枚は主にデッキの潤滑油であるバイキングを再利用するために投入している。ブッチャーは白魔導士を再利用することもある)。唯一額面通りのコストなのがアルティミシアだが、さすがにブレイクゾーンに触れるカードが1枚もないのは心許ないのでこればかりは仕方ない。

一方でバックアップは重めのカードが多いが、これは逆転の発想で「フォワードのCPが低いのであれば重くて強いバックアップを入れる余裕があるのではないか」と考えたからである。東海予選で入賞したちゅうそんさんの土水からヒントを得てエルドナーシュを入れてみたところ、これが思いのほかしっくりハマった。ティーダが単体で8000まで落とせるようになるのは大きいし、1ターンに何枚もフォワードが出せるデッキなので細かなマイナス修正の累積で落とすことも可能になる。エルドナーシュ+イブノイルによって、ソード・メイデンが着地した瞬間に溶けてくれるのもクールだ。

唯一このデッキの中で浮いているように見えるアディリスは、エルドナーシュとの相性の良さからなんとしても入れるべき、と考え強引にタッチした。土属性のCPはウンディーネからしか出ないものの、白魔導士でブレイクゾーンから釣ってくるというサブプランがあるため意外と出せずに困るという事態は少ない。序盤にウンディーネがない状態で引いてしまったらコルセアで捨てればいいだけだ。

東京予選当時は、カモメぶっぱとインペリアルオニオンに負けないことを強く意識してこのような構築になった。
ぶっぱに対しては、ロビンの閃きでルッソのお供を葬ることで出鼻をくじく。オニオンに対しては、イブノイル+スービエで「殴ったら死ぬ」場を作る。相手がワンショットを諦めインペリアル水竜やインペリアルジェネラルに移行したとしても、ロビンで対処できる。

…とか思っていたら、カモメぶっぱはルッソを捨ててバスターソードを手に取るという異次元の進化を遂げていたし、予想以上にデッキデスも多かったりで、結果的にこの構築が通用するような環境ではなくなっていた(特にデッキデスは逆立ちしても無理)。
なのでファーストフィナーレにこれを持っていく可能性は低いが、結構お気に入りのデッキになったので記録としてここに残しておくことにする。
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